2012年03月02日

Windowsはインフラ

そもそも、「使っている」「選択している」という考えすら存在しないデスクトップOSのWindowsシリーズ。
ラップトップ・デスクトップなら入っていて当たり前で、OSをわざわざ入れ替えるという事自体思い付かない人が大半。そういう状況を作り上げ維持してきたマイクロソフトの支配力はすごい。

でも、次のWindows8についてはどうなんだろうなと思います。
気にかかっている部分は、ZuneやWindowsPhoneのようなモバイル生まれのインターフェイス「MetroUI」の導入。
昨今非常に注目を集めているタブレット市場においても速やかにWindowsを展開するための戦略なんでしょう。モバイルOSの次期バージョンWindowsPhone8も、Windows8をベースに作る・要するにほぼ統合に近い形になるんじゃないか等とも噂されています。

旧来のマウスで操作するインターフェイスも使えるので、MetroUIとクラシックな操作の二種類が選択できるようですけども。

Windowsはインフラなんですよね。銀行でも工場でも美容室でもどこのPCでもWindowsが入っていて、その操作が一種のスタンダードになっていて、
ほとんどの人の考えでは「パソコンを使う=マウスとキーボードでWindowsを操作する」という図式が成立する。

WindowsXPのサポートも2014年には切れるので、Vistaと7を飛ばしてWindows8に乗り換える人達も多そうなんだけど、
例えどんなにMetoroUIが革新的で、操作性が劇的に向上すると言っても、今までと全然違う操作を覚える手間というものが発生して、従来通りの操作で問題なく使用できるのなら、そのままクラシックなインターフェイスのままWindows8を使う人も多いでしょう。

で、何が問題かっていうと、結局その後に出てくるソフトウェアですよね。
二つの異なるインターフェイスが用意されてて、使い勝手は当然ながら違ってくるはず。
「このソフトはクラシックインターフェイスが使いやすいけど、あっちのソフトはMetroUI版の方がつかいやすい」みたいな状況になりかねないんじゃないかと。
以前から使っているソフトウェアは当然ながら旧来のインターフェイスに近いほうで使う事が多いだろうし、
操作において、大きな戸惑いを生む可能性はあると思います。
完全に全てのソフトウェアがMetroUIに即座に快適化されて、ユーザー側も即座に慣れる事ができるんなら問題ないんでしょうけども。
OSってなに?ってレベルでも誰でも使うOSゆえに、大きな変化は大きな反響を呼ぶでしょう。
巨大ゆえに身軽に体を動かすと振り落とされる人も多数、でも振り落とすわけにはいかないのがWindows。ある日突然道路を全部潰して、それを全部鉄道に置き換えるような真似なんてできない。
Windowsはインフラ。

8発売の今年からXPのサポートが切れる2014年までの間にデスクトップPCの環境がどういう風に変化するのかは興味深い所です。ソフトにランディングするのかハードにランディングするのか・・・

個人的にはMetroUIも面白そうでさわってみたいとは思うんだけど、それは趣味の範囲での興味であって、ビジネスで、ある日突然こっちにしろって言われるのとはまた話が違ってだな。




タグ :windows8osxp

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Posted by takayaso at 21:04│Comments(0)デジモノ話
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