2011年08月29日
かまいたちの夜の魅力
ネタバレも含む内容ですので、ご了承の上お読みください。古いゲームだからそんな気にしなくていい気もするけど
某ノベルゲームで、いずれ読もうと思っていた、「ロング・グッドバイ」のネタバレを食らって(ネタバレという言葉が正しいのかは不明だけど)ちょっと気分が下がった状態なう。
一番はじめのSFC版が出たのはいつの話なのか。15年以上前になるのかな。
弟切草という、当時ちょっと毛色が変わったサウンドノベルというカテゴライズが成されたゲームが中々評判を呼びまして、
その後、同ジャンルの新作が出ると発表された時は中々に盛り上がりました。
夜な夜な布団をかぶりながらプレイした当時がとても懐かしいです。
まず大半の人は、普通にプレイしていると、次々にみんなが殺されて、犯人がわからないまま犠牲者が増えていき、最後はヒロインにストックで刺されるという、真相どころか、そもそもなんでこんな事になってしまったのかがわからないバッドバッドバッドエンドで終了。
何これ。これじゃあ納得できない。
次に、違う選択肢を色々選んで行くと、犯人自体はわかった。だが、それがわかったのも登場人物のほとんどが殺されてしまった後で、こんな事で終わってしまっていいのか。
もっと違う結末があるに違いない。
最初に辿り着いたのが、事態がまるっきりわからない所が、ゲームとして遊ばせる強い原動力になりました。とにかく、繰り返してでも話が知りたくなる。物語は終わってるのに、もっと物語が知りたい。ここが中々よく出来てるゲームだった気がします。
何度も何度もプレイして、色んな話の地点で犯人を暴き物語を終わらせていく事が出来るのが非常に面白い。
物語から被害者の数がどんどん減っていき、最後の最後に、哀れな被害者は一人もいないグッドエンドを迎える。
この過程がとても面白かった。
そして、グッドエンドを迎えてから出てくるサブシナリオ。このシナリオの開放の仕方もすごく上手。
今までは、ペンション内での連続殺人事件をずっとプレイしていたのに、突然スパイのトラブルに巻き込まれたり、悪霊がペンションで悪さをしたり、思ってもないような話が次々に降って来てドキドキする。
後にリメイクされ・続編が出て、シナリオチャートが出てきて、システムとして「昔のゲーム」が「今のゲーム」として作りなおされたんだけど、あのシナリオチャートっていう親切さが、どうも個人的には好きじゃなかったな。
チャートで、どこでどう会話を選んだから話が分岐したっていうのがわかりやすいんだけど、「読み解くミステリー小説ゲーム」が「普通のゲーム」になってしまったような気分で、ずいぶんと物語そのものが記号的に見えてしまったような気がします。
親切設計で遊びやすくなれば、ゲームは面白くなるとは限らないような、そんな気がしました。
別に不便にしろっていってるわけじゃないよ!ゲームの変化を否定してるわけじゃないよ!
作った内容を全部見てほしいっていうメーカーさんの気持ちも充分にわかりますよ!
かまいたちの夜の新作「真かまいたちの夜」が発表されましたね。トレーラームービーはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=CQiq4tdUPWc
一作目のあのドキドキを再び味わえるのを楽しみにしています。
某ノベルゲームで、いずれ読もうと思っていた、「ロング・グッドバイ」のネタバレを食らって(ネタバレという言葉が正しいのかは不明だけど)ちょっと気分が下がった状態なう。
一番はじめのSFC版が出たのはいつの話なのか。15年以上前になるのかな。
弟切草という、当時ちょっと毛色が変わったサウンドノベルというカテゴライズが成されたゲームが中々評判を呼びまして、
その後、同ジャンルの新作が出ると発表された時は中々に盛り上がりました。
夜な夜な布団をかぶりながらプレイした当時がとても懐かしいです。
まず大半の人は、普通にプレイしていると、次々にみんなが殺されて、犯人がわからないまま犠牲者が増えていき、最後はヒロインにストックで刺されるという、真相どころか、そもそもなんでこんな事になってしまったのかがわからないバッドバッドバッドエンドで終了。
何これ。これじゃあ納得できない。
次に、違う選択肢を色々選んで行くと、犯人自体はわかった。だが、それがわかったのも登場人物のほとんどが殺されてしまった後で、こんな事で終わってしまっていいのか。
もっと違う結末があるに違いない。
最初に辿り着いたのが、事態がまるっきりわからない所が、ゲームとして遊ばせる強い原動力になりました。とにかく、繰り返してでも話が知りたくなる。物語は終わってるのに、もっと物語が知りたい。ここが中々よく出来てるゲームだった気がします。
何度も何度もプレイして、色んな話の地点で犯人を暴き物語を終わらせていく事が出来るのが非常に面白い。
物語から被害者の数がどんどん減っていき、最後の最後に、哀れな被害者は一人もいないグッドエンドを迎える。
この過程がとても面白かった。
そして、グッドエンドを迎えてから出てくるサブシナリオ。このシナリオの開放の仕方もすごく上手。
今までは、ペンション内での連続殺人事件をずっとプレイしていたのに、突然スパイのトラブルに巻き込まれたり、悪霊がペンションで悪さをしたり、思ってもないような話が次々に降って来てドキドキする。
後にリメイクされ・続編が出て、シナリオチャートが出てきて、システムとして「昔のゲーム」が「今のゲーム」として作りなおされたんだけど、あのシナリオチャートっていう親切さが、どうも個人的には好きじゃなかったな。
チャートで、どこでどう会話を選んだから話が分岐したっていうのがわかりやすいんだけど、「読み解くミステリー小説ゲーム」が「普通のゲーム」になってしまったような気分で、ずいぶんと物語そのものが記号的に見えてしまったような気がします。
親切設計で遊びやすくなれば、ゲームは面白くなるとは限らないような、そんな気がしました。
別に不便にしろっていってるわけじゃないよ!ゲームの変化を否定してるわけじゃないよ!
作った内容を全部見てほしいっていうメーカーさんの気持ちも充分にわかりますよ!
かまいたちの夜の新作「真かまいたちの夜」が発表されましたね。トレーラームービーはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=CQiq4tdUPWc
一作目のあのドキドキを再び味わえるのを楽しみにしています。
2011年08月22日
偏向報道に対するデモ、に対する感想
ネットで情報を得る人なら、そもそもの発端は大体ご存知であろう今回の話、「フジテレビ偏向報道に対するデモ」
8月21日、天気の悪い中ネットで募った参加者達が大勢集まって、フジテレビが過剰なまでに韓流を連呼し同局の番組内でプッシュしまくっている事に対して抗議。
そもそものデモの内容は上記の通り。フジの「偏向報道」に対するデモ。
だがしかし、それに便乗するかのようにやってきた活動家や街宣車達が、そのデモに前後して、やれ民主党がどうこうだの、尖閣諸島がどうこうだの吠え立てた挙句に君が代を斉唱し。
ネット発で触発された活動を「他人に流されただけ」とあざ笑う人もいるけど、何も思わず何もしないよりはよっぽどいいと思います。実際、感情的・国粋的な煽り文句に流されて、本人が何を考えているのかわからないような雰囲気の人もいるけど、
右であれ左であれ上であれ下であれ、意見を外に出すっていうのは大事だと思います。
そういう、活動を始めたばっかりのヒヨッコちゃん達を、本来の方向と違う方へ誘導し、自分たちの活動として利用する人間に対しては非常に不快感を覚えます。右であれ左であれ上であれ下であれ、ね。
だけど、「マスコミの偏向報道には流されない!!」っていう断固とした決意を発する人がいますが、偏向というか、我田引水の意見を申すのはマスメディアだけじゃないわけで、むしろ個人個人がバラバラな意見を同じ発言力で発する事が出来るインターネットこそ、極論も正論のように飛び交う場所であって、声の大きい物達によって変な方向に流されないよう、自分の価値観をしっかり持ってる事が重要だと思います。
これからの時代、ネットも含めて「メディアリテラシー教育」というものがとても重要になるでしょう。自分の子供に対してリテラシーというものをどうやって教えていくか、悩ましい未来は遠い話じゃないんですね。
8月21日、天気の悪い中ネットで募った参加者達が大勢集まって、フジテレビが過剰なまでに韓流を連呼し同局の番組内でプッシュしまくっている事に対して抗議。
そもそものデモの内容は上記の通り。フジの「偏向報道」に対するデモ。
だがしかし、それに便乗するかのようにやってきた活動家や街宣車達が、そのデモに前後して、やれ民主党がどうこうだの、尖閣諸島がどうこうだの吠え立てた挙句に君が代を斉唱し。
ネット発で触発された活動を「他人に流されただけ」とあざ笑う人もいるけど、何も思わず何もしないよりはよっぽどいいと思います。実際、感情的・国粋的な煽り文句に流されて、本人が何を考えているのかわからないような雰囲気の人もいるけど、
右であれ左であれ上であれ下であれ、意見を外に出すっていうのは大事だと思います。
そういう、活動を始めたばっかりのヒヨッコちゃん達を、本来の方向と違う方へ誘導し、自分たちの活動として利用する人間に対しては非常に不快感を覚えます。右であれ左であれ上であれ下であれ、ね。
だけど、「マスコミの偏向報道には流されない!!」っていう断固とした決意を発する人がいますが、偏向というか、我田引水の意見を申すのはマスメディアだけじゃないわけで、むしろ個人個人がバラバラな意見を同じ発言力で発する事が出来るインターネットこそ、極論も正論のように飛び交う場所であって、声の大きい物達によって変な方向に流されないよう、自分の価値観をしっかり持ってる事が重要だと思います。
これからの時代、ネットも含めて「メディアリテラシー教育」というものがとても重要になるでしょう。自分の子供に対してリテラシーというものをどうやって教えていくか、悩ましい未来は遠い話じゃないんですね。
2011年08月15日
Hulu
日本からアクセスすると、「残念ながら、あなたの住む地域では視聴できないけど、観たいっていう希望があるなら国籍とメールアドレスを書いてね」って表示されたので、メアドと国をエントリーしたことがありました。
僕以外にも沢山の日本人のリクエストがあったに違いないよ。
日本でもHuluサービスが決定!!ヒャハー!
アメリカの沢山のテレビ局がコンテンツを持ち寄って、インターネットで大量の無料視聴可のものも含めて公開してたんですよね。
とにかく、コンテンツの量がすごいらしい。古い洋ドラなんかも一杯見放題でとってもとっても羨ましかった。
日本でのサービスは、有料会員制の月額徴収という形になるらしいけど、料金以上にお得な量のコンテンツが、好きな時に好きなだけ観れるって、すごいじゃない。
民放はともかく、有料放送のCSに強力なライバルが出現。
サービス開始が非常に楽しみです。
僕以外にも沢山の日本人のリクエストがあったに違いないよ。
日本でもHuluサービスが決定!!ヒャハー!
アメリカの沢山のテレビ局がコンテンツを持ち寄って、インターネットで大量の無料視聴可のものも含めて公開してたんですよね。
とにかく、コンテンツの量がすごいらしい。古い洋ドラなんかも一杯見放題でとってもとっても羨ましかった。
日本でのサービスは、有料会員制の月額徴収という形になるらしいけど、料金以上にお得な量のコンテンツが、好きな時に好きなだけ観れるって、すごいじゃない。
民放はともかく、有料放送のCSに強力なライバルが出現。
サービス開始が非常に楽しみです。
2011年08月08日
Viber
音声通話も出来るアプリも徐々に充実してきたスマートフォン。それらの中でも、注目度の高いアプリだと思います。
iPhoneもAndroidも、どっちもお互いのViberとショートメッセージと通話のやりとりが出来る点が一番注目する所じゃないでしょうか。
FaceTimeやGoogleTalkも同様のサービスなんだけど、基本的には、お互い同じOS同士で使うようになってるんですよね。
Skypeも、iPhoneでもAndroidでも使えるけど、Viberはそれよりもスマートフォンで使う事に特化していてとても便利な点があるんですよね。
IDが、携帯電話の番号に直結してるので、自分の電話帳を参照して、そこからViberを使っているフレンドを探すのが非常に楽。これは非常に便利な機能。
使っているフレンドにだけはViberで電話することによって、電話代もちょっとおとく!音声品質も充分なクオリティ。
電話番号がID、これは中々いい方法。きっとこの方法は、ボイスチャット以外のサービスでも増えてくるようになるでしょう。フレンドユーザー探しが非常に楽。
iPhoneもAndroidも、どっちもお互いのViberとショートメッセージと通話のやりとりが出来る点が一番注目する所じゃないでしょうか。
FaceTimeやGoogleTalkも同様のサービスなんだけど、基本的には、お互い同じOS同士で使うようになってるんですよね。
Skypeも、iPhoneでもAndroidでも使えるけど、Viberはそれよりもスマートフォンで使う事に特化していてとても便利な点があるんですよね。
IDが、携帯電話の番号に直結してるので、自分の電話帳を参照して、そこからViberを使っているフレンドを探すのが非常に楽。これは非常に便利な機能。
使っているフレンドにだけはViberで電話することによって、電話代もちょっとおとく!音声品質も充分なクオリティ。
電話番号がID、これは中々いい方法。きっとこの方法は、ボイスチャット以外のサービスでも増えてくるようになるでしょう。フレンドユーザー探しが非常に楽。
2011年08月01日
カーズ2
一作目もずっと見たことがなかったんだけど、二週間程前にCSでやってるのを観たらとっても面白かったので、2も鑑賞。
あらすじは略。ネタバレのないサラッとした感想をば。
前作でも郷愁や愛情、友情などの「愛」が終始物語に織り込まれていたけど、特に今作は友情という部分がよく見える。
地元と都会、地元の振る舞いと都会の振る舞い。場所によって場所なりの行動を取るのは、誰でもあることだけど、みんなが同じ意識というわけじゃないから、いつもいる場所と違うところではちょっとした温度差ができちゃったりする。登場人物はみんな乗り物だけど、その思想がすごく人間臭くて、むしろ、姿が人じゃないから、余計にそういう心理面の機微が浮かび上がってきて魅入ってしまう。
ストーリーが特別すごいかっていうと別にそんなことはない。でも面白い。すごくハラハラしてホッとしてホロっとくる。
ピクサーが世界中で大人気なのは、その辺がミソなんじゃないかと僕は思います。
すごくストレートな、わかりやすい、メリハリもきっちりしてる。人によっては「ありきたりな、よくある話」と退屈するかもしれない。その意見もよくわかります。
でも、肝心なのはそういうプロットとかではないんだよね。
ありきたりな話が面白い、よく取り上げられるテーマでも心をくすぐる。それそのものが、簡単なようですごく難しい話。
ストレートなストーリーだけではなく、それを彩る舞台、アクション、BGM、全てが一分の隙もなくがっちりと組み合わさったアート。
いくら豪速球のピッチャーでも、ずっとど真ん中ストレートだけで、どれだけバッターを抑えられるというのか。
それをやるのがピクサー。ど真ん中ストレートなんです。それが豪速球なんです。牽制もしない、敬遠もしない、釣り玉も投げない。
ただひたすら、わかりやすく面白い。
ただ、観客を楽しませる。エンターテイメントというものに徹底的に拘った、職人気質を感じる映画でした。好きです。
あらすじは略。ネタバレのないサラッとした感想をば。
前作でも郷愁や愛情、友情などの「愛」が終始物語に織り込まれていたけど、特に今作は友情という部分がよく見える。
地元と都会、地元の振る舞いと都会の振る舞い。場所によって場所なりの行動を取るのは、誰でもあることだけど、みんなが同じ意識というわけじゃないから、いつもいる場所と違うところではちょっとした温度差ができちゃったりする。登場人物はみんな乗り物だけど、その思想がすごく人間臭くて、むしろ、姿が人じゃないから、余計にそういう心理面の機微が浮かび上がってきて魅入ってしまう。
ストーリーが特別すごいかっていうと別にそんなことはない。でも面白い。すごくハラハラしてホッとしてホロっとくる。
ピクサーが世界中で大人気なのは、その辺がミソなんじゃないかと僕は思います。
すごくストレートな、わかりやすい、メリハリもきっちりしてる。人によっては「ありきたりな、よくある話」と退屈するかもしれない。その意見もよくわかります。
でも、肝心なのはそういうプロットとかではないんだよね。
ありきたりな話が面白い、よく取り上げられるテーマでも心をくすぐる。それそのものが、簡単なようですごく難しい話。
ストレートなストーリーだけではなく、それを彩る舞台、アクション、BGM、全てが一分の隙もなくがっちりと組み合わさったアート。
いくら豪速球のピッチャーでも、ずっとど真ん中ストレートだけで、どれだけバッターを抑えられるというのか。
それをやるのがピクサー。ど真ん中ストレートなんです。それが豪速球なんです。牽制もしない、敬遠もしない、釣り玉も投げない。
ただひたすら、わかりやすく面白い。
ただ、観客を楽しませる。エンターテイメントというものに徹底的に拘った、職人気質を感じる映画でした。好きです。